金融・投資

2023.05.09

今回お話を伺ったのは…

ミニマリストゆみにゃんさん

ミニマリストゆみにゃんさん

YouTuber。ファイナンシャルプランナー3級FP技能士。北海道生まれ、東京都・神奈川県育ち。
大学を卒業後、大手ゲームメーカーに入社。7年半付き合った彼氏と結婚するも、マイホーム購入直後に離婚して貯金ゼロに転落。さらに仮想通貨投資詐欺、不動産投資詐欺、恋人にだまされるなどお金を失い続ける。そこから節約&ミニマリストに目覚め、転職して空いた時間でYouTubeにも挑戦。ミニマルライフを生かした節約術や持ち前の論理的思考をもとにお金の増やし方を発信し、登録者は12万人を超えている(2023年4月現在)。
著書に『ミニマリストゆみにゃんのお金のつくりかた』『オートで月5万円貯まる魔法の節約術』がある。
YouTube(https://www.youtube.com/@yuminyan_mini
Twitter(@yuminyan_mini)

最初は失敗ばかり…

コインチェック事件で友人がNEM(New Economy Movement/単位:XEM)を盗まれ、騒ぎになったことで、周りに仮想通貨をやっている人がいることに気づき、遅れてはいけないと思ったのが投資を始めるきっかけでした。
その後不動産投資も行いましたが詐欺被害にあってしまい、現在は米国株の投資信託を購入するインデックス投資に落ち着いています。
仮想通貨投資をやっていたときは、すぐに利益が欲しくて30万円もする仮想通貨コミュニティに入ってしまいましたが、役立つ情報もなかったのでやめました。
結局、コミュニティのお金と仮想通貨の損失を合わせて120万円くらい損をしました。その後は山崎元さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』という本を参考に、インデックス投資を始めました。
しかし、“一括投資”と“積立投資”の違いや、“ETF”と“投資信託”の違い、“NISA”と“つみたてNISA”の違いが理解できておらず、TOPIXのETFと先進国インデックスファンドを一括で買ってそのまま2年ほど放置していました。
その結果、TOPIXは分配金の再投資をしていなかったので投資元本は初期のままで、値動きによる損益は微増でした。先進国インデックスファンドは、自動で再投資され米国経済が順調に成長した結果、+40%利益78万円になっていました。

騙されてから学び、今のスタイルへ

その後、「リベラルアーツ大学」のYouTubeを見て、ETFは自分で分配金を再投資しないと複利運用できないことや最初に一括投資するだけではなく毎月積立投資をしないと投資額が増えないことを学びました。
そこからは、つみたてNISAを活用して全米インデックスファンドをクレジットカードで毎月積立てるようになり、ようやく安定した投資ができるようになりました。
インデックス投資の積立ては一度設定してしまえばそれ以上やることがなくなるので、欲を出して不動産投資にも手を出しました。
ところが、自分の知らないところで、私の名前でサインされ印鑑が押された書類が偽造されるなど、ガッツリ騙されてしまい、35年ローンで1350万円ほどの損になることになってしまいました。警察や弁護士に相談してなんとかマイナス80万円までに抑えることができましたが解決には時間と労力がかかり、かなり疲弊しました。
欲を出すとうまくいかないことがわかったので、今はインデックス投資だけにしています。

会社員時代からの投資との向き合い方

投資成績の確認は月に1回、自身のYouTubeで成果発表をしているときに確認するだけです。ひたすら全米インデックスファンドを買い続けているだけで分析はしていません。
私が約9年でゼロから資産5000万円を築けたのは、会社員時代に副業で始めたYouTubeがうまくいき、投資に回せる種銭が増えたのが理由です。成功のポイントは時間をつくり、ひたすら自分のビジネスにコミットすることですね。
投資は収入が増えたら年に1回ほど、毎月の投資額を増やす調整をする程度で、購入商品を変えたり、売り買いを頻繁にしたりはしません。
日々の値動きの確認は長期のインデックス投資では不要なため、普段の日は一切値動きを見ないスタイルなのですが、これは会社員の時も、独立した現在も変わりません。日中の値動きに一喜一憂しないこのスタイルが自分には合っていますし、日中はお仕事で株価チェックなどが難しいという方には、長期のインデックス投資は始めやすいと思います。
会社員時代は、平日は毎朝7時頃に起床、10時までYouTubeの台本作成、10時から19時まではリモートワークで仕事。その後は、20時半頃までご飯やお風呂、22時半頃までYouTubeの台本制作をしていました。2019年の後半から4年以上この生活を継続して資産を増大させました。
資産が貯まり会社員を辞めてからは、3ヶ月フィリピンに語学留学に行き毎日英語の勉強をしていました。帰国後は、平日は毎朝7時頃に起床、8時までYouTubeの台本作成、8時から18時半までは親の会社の仕事を手伝っています。帰宅後は、22時半頃までYouTubeの台本制作や自由時間を過ごしています。
土日は朝7時からヨガ、その後はYouTubeの撮影をしています。YouTubeの発信に力を入れていますね。土日の片方は副業仲間と勉強会に参加したり犬の病院に行ったりなどの用事が多いです。特に最近は留学中に仲良くなった外国人の友人や地方の友人が東京に来ることが多いので、東京の素敵な場所を案内して楽しんでいます。このように、コロナの自粛期間中は自宅で副業にコミットしていましたが、そのおかげでセミリタイアしたので、今後は留学で出来た友達に会いに海外旅行を増やしていくつもりです。

焦るのは危険。しがみつくのも危険!

短期投資でお金持ちになるのは“ギャンブル”になるのでやめておくべきです。
バフェット氏が「ゆっくり金持ちになりたい人はいないよ」と言っている通りで、大体の人は急いでお金を儲けたいと考えるのでしょうが、焦るとお金持ちにはなれません。私も焦ってお金を増やそうとした結果、仮想通貨や不動産投資詐欺に遭いました。
一方、長期のインデックス投資は世界経済の成長に乗っかり、みんながお金を増やせる方法だと思います。これから投資を始めるならインデックスファンドを20年以上積み立て投資するのがおすすめです。
また、同じインデックスファンドならお金の増える割合は同じなので、増えるお金の絶対量は“どれだけ投資できたか”しかありません。例えば、20年〜30年のインデックスの積立投資で、資産は2倍程度になることを期待できます。1000万円投資できれば2倍の2000万円になり老後のお金の問題を解消できますが、100万円しか投資できなければ2倍の200万円で老後資産には全く足りません。つまり、リタイア前にいくら投資できたかが最も重要になると考えています。
種銭を増やすには、“節約・転職・副業”が効果的です。
私は交流会などで家計相談を受けるのですが、「節約しているのにお金がたまらない」と嘆く一方で、家計簿をつけていない、食費に1人で月7万は使っている、3大通信キャリアを使っている、住宅ローンの借り換えを知らない…など、家計管理に気を遣っていない人が多く見られます。それは経理が居ない会社のようなもので、いつ倒産してもおかしくありませんよね。
また、転職が怖いと言って会社にしがみついたあげく、結局リストラされた人も周りにいます。私は早めに転職して年収を200万円も上げることができましたが、リストラされてからでは転職市場に人があふれて安く買い叩かれるので年収が下がってしまうことも…。
家に帰ってまで働きたくない、パソコンが苦手などの理由で自己投資をせずに、結局定年後も働かなければならない人も多いのではないでしょうか。
IT革命以降、時代の変化は私たちの親世代よりもずっと早くなっています。現状にしがみついていると、溶け始めている氷に居座るペンギンのように、最後は氷が全部溶けて溺れることになりかねません。
自分で勉強して行動すれば、お金を稼げるようになりますから、その種銭を投資に回せば老後資金の不安解消やFIREにつながると思います。
※本記事に掲載されている全ての情報は、2023年4月25日時点の情報に基づきます。
※あくまでもゆみにゃんさん個人の投資手法を説明するための例示および見解であり、ジャパンネクスト証券株式会社が取引の勧誘をするものではありません。

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