夜間取引

2026.08.27

決算発表の初動を捉える! 2027年3月期・第1四半期の決算×PTS夜間取引

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リスクの高い決算期の先回り投資を避け、PTS夜間取引で発表直後の初動を狙うトレード戦略とは? 元ディーラーのBコミ(坂本慎太郎)さんが、決算発表シーズンの株価チャートを事例に実践的なアプローチを解説します。

今回お話を伺ったのは…
Bコミ/坂本慎太郎(びーこみ/さかもとしんたろう)さん

Bコミ/坂本慎太郎(びーこみ/さかもとしんたろう)さん

2002年から6年間証券会社のディーラーとして株式と先物の売買を経験。2008年から株式会社かんぽ生命保険に転じ、債券や株式のファンドマネージャーや運用計画の策定等の運用業務に携わる。かんぽ生命退職後、個人投資家育成のため、こころトレード研究所を運営し、株式評論家として活動中。日本株を中心に短期は板読み、中長期はマクロ経済の方向感を押さえつつ、業績や資金動向等の需給に重きを置いた運用を行っている。 株式以外には債券、不動産、太陽光発電所等、様々な投資を行っている。

2027年3月期・第1四半期の決算発表シーズンが終了しました。市場予想を上回る好決算が相次ぎ、日経平均の予想EPS(1株当たり利益)は約8.6%上昇。業績の上方修正を受けて一時は6万円近くまで下落していた日経平均株価も反発し、再び7万円付近まで回復しています。
ここ数年の相場を牽引してきた半導体関連や輸出関連銘柄において、業績の上方修正が目立ちました。一部には関税還付などが要因となっている銘柄もありますが、主因はハイパースケーラーを中心とするAI関連の旺盛な設備投資需要です。

決算トレードの課題とPTSの優位性

決算期の売買手法として「好業績を見込んで事前に買い付ける(先回り投資)」は一般的です。予想が当たれば大きなリターンを得られますが、外れた場合のリスクも極めて高くなります。通常は四半期ごとの進捗率を見極めて投資判断を下しますが、第1四半期時点では年間の進捗度合いを正確に測りにくく、先回り投資の精度はどうしても低下します。
そこで有効となるのが「決算発表後の数字を確認してからエントリーする手法」です。
「発表後では、すでに株価に織り込まれているのでは?」と考える投資家も多いでしょう。確かに瞬間的な織り込みは発生します。大型株であればアナリストレポートなどを経て、数週間から1か月かけて織り込まれるケースもありますが、今回は「決算発表直後、短期間で株価に織り込まれていく初動を狙う手法」を紹介します。
この初動を捉えるために不可欠なのが、PTS夜間取引(ナイトタイム・セッション)の活用です。例えばSBI証券のPTS夜間取引(17:00〜23:59)を利用すれば、翌営業日の東証寄り付きを待つことなく、発表当夜のうちにポジションを構築できます。SBI証券では口座を持っていなくてもPTSの出来高・売買代金ランキングや直近2日分の値動きを確認できるため、情報収集のツールとしても重宝します。

(引用元:SBI証券)

【画像解説】口座なしでできるPTSチャートの確認方法

以下は、SBI証券に口座がない方向けのPTSチャートの確認方法です。
1.SBI証券のサイトを開き、調べたい銘柄名を検索します。
2.該当銘柄のページを開いたら、銘柄名の下の「PTS」というタブをクリックします。

(引用元:SBI証券)

PTS夜間取引を活用した取引事例3選

以下に、PTS夜間取引を活用した実際の取引事例を解説します。

事例1:平田機工(6258)

(引用元:ジャパンネクスト証券)

・概要・決算内容:熊本に本社を置く生産設備メーカー。自動車・半導体・家電向けに強みを持ち、熊本の半導体投資でも存在感を示しています。第1四半期は売上高258億円、営業利益38億円と四半期ベースで過去最高益を記録。半導体ウエハ搬送装置の急伸と価格転嫁の進展が増益を牽引しました。
・PTSでの判断:良好な事業環境の継続に加え、価格転嫁は一過性の要因ではないため、第2四半期以降のさらなる上振れも期待できる状況でした。この内容に対し、当夜のPTS(3,300円台)は依然として評価不足(割安)と判断できました。
・株価の推移:翌日の東証寄り付きは3,515円、終値は3,865円まで急伸。翌々日には高値4,020円を記録しました。翌日の寄り付きで購入しても利益は出せましたが、PTSを活用することで3,300円台という有利な価格で仕込むことが可能でした。

事例2:地盤ネットホールディングス(6072)

(引用元:ジャパンネクスト証券)

・概要・IR内容:地盤解析などを手掛ける企業。著名投資家の井村俊哉氏が代表を務める株式会社Kaihouが大株主であり、「和製バークシャー」構想への思惑から個人投資家の注目度が高い銘柄です。8月7日の大引け後に「投資委員会の設置及び有価証券投資に関する基本方針策定」を発表し、協業の具体化が期待されました。
・PTSでの判断:思惑買いが集中しやすい材料であり、ザラバ(日中の取引)では値動きが荒く高値掴みのリスクが高まります。日中チャートを見られない兼業投資家にとっても、冷静に夜間のうちに仕込める好機となりました。
・株価の推移:当夜のPTSで1,000円台前半まで買われ、翌営業日はPTS終値近辺で寄り付いたのち1,074円の高値引け。その翌営業日には1,224円の高値を付けました。

事例3:リクルートホールディングス(6098)

(引用元:ジャパンネクスト証券)

・概要・決算内容:販促・求人情報サービス大手。8月7日の第1四半期決算において、市場コンセンサスを大幅に上振れ、第1四半期時点でありながら通期予想を上方修正。「Indeed」を中心とするHRテクノロジー事業の好調が寄与しました。
・PTSでの判断:このような大型株がPTSでストップ高付近まで買われる場合、翌営業日も機関投資家などの旺盛な買い需要が継続する傾向があります。値幅自体は限られても、「翌日ストップ高まで買われる確度の高さ」を狙って夜間に追随買いする戦略が機能します。
・株価の推移:PTSで大幅高となった後、翌営業日はPTS価格を上回る気配で寄り付き、朝方のうちにストップ高に張り付き。その後、数日で16,980円まで上値を伸ばしました。

まとめ

決算短信の定性・定量分析とPTS夜間取引を組み合わせることで、不要な先回りリスクを避けつつ、初動の利益を確実に狙うことが可能になります。
ぜひ自身の投資戦略の一つとして取り入れてみてください。
※本記事に掲載されている全ての情報は、2026年8月25日時点の情報に基づきます。
※あくまでもBコミ(坂本慎太郎)さん個人の投資手法を説明するための例示および見解であり、ジャパンネクスト証券株式会社が取引の勧誘をするものではありません。

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